CASEC ≒ TOEIC ?

CASECはTOEICと強い相関があるということを特徴にしているようです。その辺りを少し眺めてみましょう。

  • CASECのHPにも、TOEIC/CASEC点数換算表と相関グラフが掲載されています。CASECの点数はいずれもセクション1〜3までの750点とTOEICのスコアの相関を取っています。なんで?これはTOEICの方にセクション4のようなディクテーション形式の問題がない、そしてセクション4を入れない方がより強い相関を示したということが理由だそうです。
  • ではなぜCASECにセクション4があるのかというと、ディクテーション形式の問題はインタビューテストと最も高い相関を示すために盛り込んであるそうです。その分、TOEICより広い範囲の能力を把握しようとしているということは言えるようです。
  • それらのデータからももちろん相関があることは分かります。ではどのくらいのばらつきがあるのでしょう。。CASECから提供して頂いたscatter chartが下図です。なお、データは2003年8月8日にJIEMより掲載許可を頂いたもので、最新データはJIEMにお問合せください(株式会社 教育測定研究所 e-Testing事業部 http://www.jiem.co.jp/):

  • このグラフはセクション1〜3の750点でなく、CASECトータルのスコアとTOEICとの相関を比較してあります。それでも相関係数が0.89でした(係数が1.00で100%完璧な相関)。もちろんどちらもコミュニケーション能力を測るテストですから正の相関があるのは当たり前です。上の図の400人のデータのばらつきをどう見るかは人それぞれかなという気がします。
  • データの元になったTOEICのスコアはCASEC受験者の自己申告ですから、受験タイミングのずれや申告の精度もばらつきの要素に含まれることも考えないといけないでしょうね。
  • ちなみに赤いラインが今回の私のスコアの位置です。奇しくも数年前に受けたTOEICのスコアとどんぴしゃりでした。って事はあれ以来上達してない???
  • Update: サイトのビジターの方の協力でもう一つの最近のデータを加えることが出来ました。CASEC720点、TOEIC770点。上のグラフで赤点でプロットしてある部分です。いい相関を示しています。